【アツいアジアから旬ネタ直送「亜細亜スポーツ」】マレーシアの大衆紙「マレーシアン・ダイジェスト」が先月19日、目線もナシで載せたある女性のエロ写真が、アジア中のネットメディアやSNSで物議を醸している。

「キャビン・アテンダント(CA)が飛行機内で男に“お口のサービス”をしている写真です。現場はおそらく機内のCA専用席。そこに腰かけたCAとおぼしき女性の顔の前に、スーツの男が下半身を突き出してます。女性はウットリ目を閉じて喉奥までくわえ、一心不乱にむしゃぶりついてます」と興奮気味に解説するのは、中国の友人から記事が回ってきたという男性だ。

 制服やロゴから、このフェラ女性は中国・深セン航空のCAではないかと同紙は報道。深セン航空は、香港と接する広東省の経済都市・深セン(しんせん=せんは土偏に川)を拠点に中国国内70か所以上を結び、国際線ではタイ・バンコク、フィリピン・マニラなどのほか東京や大阪、名古屋など日本各地にも就航している。

 特筆すべきは、CAが美人揃いということ。アジアの航空会社に詳しい記者が明かす。

「モデル級のCAが揃ってるとマニアの間でも評判です。昨年6月に開催された『世界CAフェスティバル』で、深セン航空の劉苗苗(リウ・ミャオミャオ)さんという27歳の子が世界最美空姐(世界で最も美しいCA)に選ばれてます」

 そんな快挙を、現地近郊の地元紙「マカオ日報」「香港新浪」などが絶賛した直後のスキャンダルとなった。

 写真が流出した原因はコンピューターウイルス。ウイルス感染したスマホから個人情報がネット流出し、その一部が中国版ツイッター「微博(weibo)」にアップされたのだ。

 中国のネット住民は、すかさず“人肉検索(あらゆる手段で検索しまくり個人を特定すること)”を開始。その結果、この“フェラCA”は微博など複数のSNSに自撮り写真をたくさん投稿していたことが判明した。彼女は実名までもがさらされるハメに…。

 この騒動は深セン航空が就航しているタイやフィリピン、台湾など、周辺国のゴシップサイトでも報じられ、「モラルを疑う」「この会社はもう利用しない」など女性層からは怒りの声。

 一方、男性からは「恋人同士なのでは」「追加料金を払えばサービスを受けられるのか」「ライバル社の画策では」「中国のLCCと比べると強気な料金設定はこのためか」などさまざまな意見が寄せられている。

 鎮火の気配は一向にないが、深セン航空はこの件に対し一切コメントを出していない。

☆室橋裕和(むろはし・ひろかず)=1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め周辺国も飛び回る。3年前に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。