豊洲市場問題で石原元知事責任論 小池知事の危険な八方美人戦略

2017年01月27日 12時00分

住民から高校跡地の有効活用を求められた小池氏(右から2人目)

 小池劇場の八方美人戦略が続いている。26日、小池百合子東京都知事(64)のもとに、市ヶ谷商業高校跡地の有効活用を求める近隣住民有志が訪れた。同跡地は舛添要一前都知事(68)が韓国人学校に貸与することを決め、大騒動になったことがあった。

 

 舛添氏が2014年に訪韓して朴槿恵大統領(64)と会談した際に貸与の要請を受けていた。舞い上がった舛添氏による一方的な貸与の決定は、待機児童問題が解決しない現状もあり「それより保育所をつくれ!」と大炎上。舛添氏辞任の背景のひとつにもなっていた。

 

 小池氏は韓国人学校への貸与を白紙にすると表明し、保守層の喝采を浴びていた。この日、近隣住民有志は2572人分の署名を持参。小池氏は「まさしく都民ファースト、住民の意向を第一に考えます」と高齢化や子育て、防災の観点から有効活用を模索すると話した。

 

 一方、小池氏は別勢力にもウイングを広げている。築地市場の豊洲移転問題で都が石原慎太郎元都知事(84)に、豊洲の土地購入代約578億円を請求するよう求める住民訴訟が起きている。移転先を豊洲にした責任を問うているわけだ。これまで都は石原氏の責任を否定してきたが、小池氏は「これまでと同じ訴訟の方法は無理がある」と石原氏の責任論にかじを切ったかに見える。

 

 小池氏に近い関係者は「小池氏は保守の政治家だが、あの住民訴訟をしているのは左寄りの人たち。本来なら相いれないけれど、利用し合う関係ということです」と明かした。石原批判に留飲を下げる人たちもいる。

 

 保守だけではなく、革新勢力に色目を使う小池氏。都政関係者は「都議選まではいろんな勢力とうまくやっていくつもりでしょう」と指摘した。いずれ態度をはっきりさせたときに「裏切られた!」とトラブルになる可能性もある。