東京下町で映画並みカーチェイス 逮捕されたパトカー破壊男の素性

2017年01月26日 17時00分

 東京都江東区木場3丁目の都道で25日午後2時ごろ、盗難車両として手配されていたトラックに、警視庁の警察官が職務質問をしようと停止を求めたところ、逃走した。パトカーなど十数台が追跡したが、45分間にわたり暴走して、ヘリコプター2機も出動。映画さながらのカーチェイスが展開され、逃走トラックは少なくとも6台の警察車両に衝突した。

 警視庁は、約2キロ離れた同区毛利2丁目の路上でトラックを制止し、公務執行妨害の疑いで運転していた江戸川区の無職の男(20)を現行犯逮捕した。男が足に軽いけがをしたが、ほかにけが人はなく、付近を通っていた一般車両にも被害はなかった。

 夕方のテレビニュースでは都内下町でのこのカーチェイスの模様が映し出され、停止を求め道をふさいだパトカーに体当たりして逃走する映像が流れた。パトカーのフロント、ボンネットは無残な状態に。深川署によると、男は容疑を認め「盗んだ車に乗っている私を追い掛けてきたパトカーにぶつかり壊した。捕まるのを逃れるため、一心不乱に逃げた」と供述している。軽度の知的障害があるとみられ、同署は刑事責任能力の有無を慎重に調べている。

 停止させた際には捜査車両で前後を挟み、十数人の捜査員が運転席のドアの窓ガラスを割って男を引きずり出した。

 トラックを所有する運送会社(江戸川区)によると、ドライバーが25日午前9時ごろ、同区内の車庫にトラックがないのに気付いた。車庫にはシャッターはなく、誰でも自由に入ることができたという。同社からの盗難届を受理した葛西署が盗難車両として手配していた。