撲殺アナグマの死骸を投稿 300件の苦情がきた高校生の言い分

2016年12月21日 07時00分

 佐賀県内の県立高校に通う男子生徒が17日、自身が撲殺した動物の死骸の写真をツイッターに投稿し、批判が殺到する騒ぎとなっている。高校に苦情のメールや電話が300件近く殺到したことが19日分かった。

 この男子生徒が投稿したのは、口から血を流したアナグマの死骸の写真。「バットでフルスイングしてぶち殺してやった笑」とコメントを載せ、インターネット上で「ひどい」「逮捕しろ」と炎上する騒ぎとなった。

 この生徒のツイッターのアカウントには学校名が分かる記述があり、高校にも苦情が殺到。男子生徒が通う高校の校長は「電話がひっきりなしにかかってきて、約300件の苦情がきた。生徒は山間部に住んでおり、以前から自宅の花壇をアナグマに荒らされていたので、自治体に駆除を申請していたようだ。家の玄関にアナグマがいたので棒で叩いたところ死んでしまったと話していて、バットでフルスイングしたというのは誇張して書いたそうです。害獣の危険性を知らせたくてツイッターに投稿したと言っている」と話している。

 アナグマは主に九州地方で出没するイタチ科の動物。トウモロコシやクリなどの農作物被害や、建物の下に穴を掘って土台を揺るがすなどの被害をもたらす、在来種の害獣だ。別名ムジナとも呼ばれ、ジビエ料理として食されることもある。

 この男子生徒が住む市の鳥獣対策の担当者は「実際にアナグマによる畑や農作物の被害を訴えてこられる住民の方は多くいます。一般では電気が流れる柵を家や畑に張り巡らすなどの対策が取られているようです。鉄砲やわななどを使って捕獲・駆除するのは、鳥獣保護法の関係で各地方自治体に申請し許可が下りた人でなければなりません。捕獲した害獣は、法律に基づき安楽死処分されます」と話す。一方、この地域の住民には「過疎化や猟師の減少が原因で害獣による農作物被害は増加していて、農家では死活問題。ひっそりと始末することは多い」と話す人もいる。しかし不特定多数の人々の目に触れるSNS上で残酷な写真を投稿するのは、悪趣味としか言いようがないだろう。