オークションで高値…女性の「黒髪」売買事情

2016年12月07日 07時00分

 電車内で女性の髪を切ったとして、傷害の疑いで愛知県一宮市の大学院生吉田晃也容疑者(23)が5日、愛知県警中村署などに現行犯逮捕された。「オークションで売るためだった」と容疑を認めている。大手オークションサイトを見ると、確かに女性の毛髪が画像付きで出品され、1万~5万円ほどの高値で取引されている。一体誰が出品し、誰が毛髪に大枚をはたいているのだろうか?

 5日午前7時40~55分ごろ、名鉄名古屋線の国府宮―名鉄名古屋間を走行中の電車内で、通勤中の派遣社員女性(40)の髪を背後からハサミで約35センチ切った疑い。名鉄では2013年ごろから、女性の髪やスカートを切られる被害が通勤時間帯に多発しており、警戒していた鉄道警察隊員によって現行犯逮捕された。

 今年6月にもやはり電車内で女性の髪の毛を切ったとして横浜市の高2の少年(17)が暴行容疑で現行犯逮捕された。
 少年は「性的欲求を満たすためにやった」と動機を説明。吉田容疑者らのように女性の髪を切り取る行為自体に興奮を覚えるのは“断髪マニア”と呼ばれている。

 一方で、毛髪そのものに興奮する“髪の毛フェチ”もいるようだ。

 ネットオークションでは「高校生」「黒髪」「ロング」などの説明が付いた女性の毛髪が画像付きで出品されている。10代のロングヘアで状態のいいものでは、4万円台後半の値を付けているものもある。

 事情通(40代)は「ナニに女性の髪の毛を巻きつけてシコる『髪コキ』や女性の髪に“フィニッシュ”できる『髪射』など髪フェチプレーができる風俗は限られている。髪を尿道に差し込んでシコるとものすごく気持ちいいが応じてくれる女の子は少ない。購入者は髪フェチならではのオナニーのために女性の髪を所有するのでしょう。私なら風呂に浮かべて薬湯にして若いエキスを楽しみたい」とマニアならではの動機と購買欲を語る。

 また、オークションサイトを見ると出品されている髪の毛の約半数に「チャイナ」の説明書きがある。中には「断髪DVD付き 美髪」など露骨に断髪マニア向けを意識した商品もある。ある出品メーカーのサイトは「断髪、剃髪DVDと中国から仕入れた髪束の販売をしております」と“輸入品”であることを明記している。

 ある中国人ライターは「もともとウイッグなどに使用する人毛には、中国の農村地帯で安く入手できる女性の髪が使用されているため、中国女性の“輸入毛束”は市場に出回っていた。でも、中国の女性にしてみれば二束三文で髪の毛だけ売るより、自ら“断髪モデル”になってDVDとセット売りした方が儲けが大きいんです」と指摘。日本のマニア市場ともうまくマッチしたようだ。

 いずれにせよ、落札した髪の毛が盗品かどうかの見極めは難しい。10代の少女が小遣い稼ぎで出品しているケースも多いが、髪切り被害に遭った女性にしてみれば、自分の髪が売買されてオナニーの道具にされているなんて到底受け入れがたい話だろう。