10月末以降の毎週末にソウル中心部などで行われている朴槿恵大統領(64)への退陣デモは3日、ソウルで延べ170万人、韓国全国で延べ232万人(ともに主催者発表)と過去最大規模を記録した。

 毎回、膨れ上がるデモ参加者だが、中では奇妙な動きが出始めているという。旭日旗が切り裂かれるなどの反日行動が見られるのだ。

 韓国事情通は「デモには親北反日勢力が入り込み、一部扇動しているのは確かです。慰安婦問題で激しく反日活動を続けている挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)も実はその一つです」と指摘する。

 挺対協が北朝鮮の工作機関であることは公然の秘密だ。北朝鮮からすれば、日韓が安全保障問題で手を結ぶことは自国への脅威となる。

「反朴槿恵にかこつけて日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結を糾弾し、日韓離間の一環として『昨年末の(慰安婦問題の)日韓合意を破棄せよ』とも叫ぶわけです。韓国の左翼系市民団体の多くが北朝鮮と裏で連動することになります。反日は韓国の国民宗教のようなものですから、反日のお題目さえあれば、容易に受け入れてしまう土壌がある」(同事情通)

 大統領退陣デモには、日本からも労組や学生運動家が参加とも報じられている。

「沖縄のヘリパッド建設反対運動にもハングルののぼりがたなびき、韓国の労働組合が入り込んでいるのが確認できます。日韓の左翼勢力はつながっている。1970年代、朴槿恵の父の朴正熙大統領時、民主化を求める韓国の左翼・学生を日本の左翼学者が支援した構図がありましたが、まさに歴史は繰り返す。当時も今も、韓国左翼の背後にいるのが、北朝鮮というのも同じです」(同)

 大規模化するデモを利用する勢力には要注意だ。