トランプ氏がTPP脱退表明 安倍首相は眼中になかった?

2016年11月23日 17時05分

 ドナルド・トランプ米次期大統領(70)は21日発表したビデオ声明で、来年1月20日の就任初日に環太平洋連携協定(TPP)脱退を他の参加国に通告すると表明した。安倍晋三首相(62)はこの声明に先立ち「米国抜きでは意味がない。根本的な利益のバランスが崩れる」と発言。外国の首脳では一番乗りの“トランプ詣で”をした後に「信頼できる指導者」と持ち上げていたが、最悪の状況となった。

 これを受け、22日の参院TPP特別委員会で質問に立った自由党の共同代表・山本太郎参院議員(41)は、安倍首相をこう厳しく批判した。

「トランプ氏の公約は筋が通っていた。(安倍氏ら政府はTPP発効に向けて)自分たちが旗振り役になりたい、先頭に立ちたいとやってきたが、政治を知らないトランプ氏から格下に見られた格好。もとから眼中になかったのかもしれない」

 トランプ氏の意向で今後、日米が2国間の自由貿易協定(FTA)を結び直すことになれば、TPP交渉以上に市場開放を求めてくることが予想される。

 山本氏は「安倍首相はトランプ氏に54万円もする最高級ゴルフクラブを贈った。お返しが1万~2万円のゴルフグッズ。今後、この価格差ぐらいの負担をわれわれが背負わされるかもしれない。税金を使い、TPP関連法案の審議にかかった時間は無駄だった」とした。