“築地のドン”伊藤氏は本当にドンなのか

2016年11月18日 10時00分

 築地市場協会の伊藤裕康会長が小池百合子東京都知事(64)にかみついている。伊藤会長は都の市場問題プロジェクトチームが、移転反対派に偏っていると批判していた。

 

 14日に小池氏宛てに要望書を提出した伊藤氏は「移転延期は小池氏が独断で行ったもの。これからの方向性をはっきり示してほしい」と移転するにしろ中止にするにしろ、早期に決断することを求めた。伊藤氏は週刊誌に“築地のドン”と書かれたこともある。築地の総意を背負っていると思われがちだ。

 

 築地の水産会社幹部は「とんでもありません。伊藤会長は築地全体の声を反映していません。築地の代表だと思ってほしくないですね。また、逆に反対派もそうです。一緒になってデモをしようというのも違うじゃないですか。マスコミでは移転賛成派と反対派に分かれているように見えますが、マジョリティーは移転容認派です」と話した。

 

 築地市場のままならそれが一番だが、今のままではよくないのも分かっている。条件が整うならば移転もやむなし。このように移転を容認する人たちが大半だという。しかし、土壌汚染による豊洲の風評被害や、使い勝手の悪さから、容認できないに変わりつつある。

 

 今後はどうなるか。

 

「豊洲移転、築地再整備、大田市場への移転の3つが代表的なものだと思います。過去に築地再整備は断念しましたが、今は残念なこととはいえ、業者の数が半減しています。築地再整備も不可能ではない。仮移転として大田に行って、その間に築地の再整備をやることもできるでしょう」(前出の水産会社幹部)

 

 業者が減ったことで身動きが取りやすくなったという。小池氏はこうした中間派から、話を聞いた方がいいかもしれない。