撮影に最適な神ロケーションと言われた西日本コスプレ聖地が閉園へ

2016年11月13日 16時30分

聖地での最後となった撮影会には多くのコスプレイヤーが集まった

 11月上旬、長崎県長崎市脇岬町にある長崎県亜熱帯植物園(別名・サザンパーク野母崎)で、一般社団法人日本アニメカルチャー産業協会によるコスプレイベントが開催された。同園でのイベントは6回目となるものだったが、これが最終回となってしまった。

 

 亜熱帯植物園は、1966年に開園。自然の地形を生かした総面積32万5000平方メートルの広大な敷地におよそ1200種、4万5000本の亜熱帯植物が生い茂る。地中海風庭園や巨大温室、古代樹のつり橋、洞窟、トロッコレールなどといった施設やアトラクションがあり、日本にはここにしかないロケーションが揃っていた。

 

 冬季になると海風が強くなる植物園は、客足が激減する中で、コスプレイベントが昨年2月に始まった。その後、年に数回開催されるようになり、同園は“西日本のコスプレの聖地”としての地位を確立していた。

 

 ただ、同園では1991年から2006年にかけて、台風や集中豪雨で、地滑りが4回発生した。地滑り対策工事に最低でも約31億円、抜本的対策を講じた場合は、その2倍程度の費用がかかることが判明した。長崎県議会は、17年3月末をめどに営業を停止し、閉園する方針を決定した。

 

 同園での最後のイベントには、コスプレイヤーやカメラマンが多く集まった。長崎県在住のコスプレイヤー・櫻井蕾(らい)さん(アニメ「ラブライブ!」の南ことりのコスプレ)は「ロケーションが神(的)だったので、なくなってしまうのは残念だけど、次回があるならまた来たいです」と話す。

 

 亜熱帯植物園と日本アニメカルチャー産業協会は、閉園までの間、事前予約を入れれば、いつでもコスプレ撮影ができるように努めていくことを検討している。