京都府警は8日までに、女性の足を長時間なめたとして強制わいせつの疑いで、京都市伏見区の会社員、西山彰容疑者(56)を逮捕した。

 京都府警伏見署によると、西山容疑者は7月23日午前0時ごろ、同区内の駐車場で近くを通りかかった20代女性に「ブレーキの修理を手伝ってほしい」と声をかけ、女性のサンダルを脱がせ、乗用車の運転席に座らせた。西山容疑者は、女性の足下に潜り込み足首をつかむと、女性の足の裏をなめたり、足に歯を立てたりしたという。その時間は何と35分にも及んだ。

 調べに対し、西山容疑者は「覚えておりません」と容疑を否認している。

 伏見区周辺では2012年9月から今年9月まで、同様の被害が5件あり、府警は関連を調べている。

 脚フェチの男性は意外に少なくないと言われている。その昔、中国には「纏(てん)足」の慣習があったり、日本でも谷崎潤一郎が女性の足を崇拝する初老の男性と青年を描いた小説「富美子の足」を発表するなど、脚に対して強い好奇心を持つ者は、決して珍しいものではない。

 ただし、足の裏フェチに対し女性の多くは「気持ち悪っ」「いやぁ」と拒否反応を示すようだ。いわく「足の裏って汚いやん」。

 実際、米国の研究機関の調査によると、耳の穴、眉間、頭の後ろ、耳の後ろ、かかと、足の爪、足の指の間、背中、鼠径部、鼻の穴、胸など14か所から皮膚を採取したところ、カビの量が最も多いのは足だそうで、足の爪のカビは60種、指は40種類で、かかとに至っては約80種類にもなるという。

 だが、足の裏フェチはジャンルとして確立されており、専門の風俗店やAVはある。西山容疑者は知らなかったのだろうか? それとも…。