韓国検察は6日、朴槿恵(パク・クネ)大統領(64)の親友、崔順実(チェ・スンシル)容疑者(60)の国政介入疑惑で、朴氏の元側近2人を逮捕し、朴氏に対する直接捜査を視野に取り調べを本格化させた。韓国は今この話題一色で、中でも“ワイドショー化”した韓国メディアが食いつくネタ満載なのが、崔容疑者の最側近で愛人とも噂されるコ・ヨンテ氏(40)。イケメンの元ホストだが、そのトンデモぶりはハンパない。韓国政府の役人からコ氏を紹介されたという人物らが本紙に独占証言した。

「外見は悪くなかったけど、ちょっとチャラかった。ホスト出身と言われればそうだけど、ヤクザ上がりみたいな感じもした」

 米ニューヨークで5年ほど前に会ったコ氏の印象をこう振り返るのは、高級ファッションブランドの広告を多く手掛ける米国人クリエーティブディレクターA氏だ。

 韓国は国を挙げ、有望な韓国人ファッションデザイナーの海外進出を支援。行政機関の文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院が6年前から、ニューヨークで「コンセプトコリア」と題し、ファッションイベントを毎年開催している。当時この文化事業に関わっていたA氏にコ氏を紹介したのは、コンテンツ関係の韓国の役人。

 A氏はその役人から「ファッションバッグの会社代表をやっている知り合いがいて、バッグブランドで成功させたい。だから、本場アメリカのファッション業界の実力者であるあなたを紹介したい」とコ氏を引き合わされ、2度ほど会食したという。

 実際コ氏は2008年、「Villomillo」なるバッグブランドを設立。一時は朴氏や東方神起メンバーといったセレブが愛用していたが、A氏は「ファッション的にも特徴のないバッグで、聞いたことないブランド。今思えば、崔順実の絡みで朴槿恵にバッグを持たせてたんでしょ」と指摘する。

 コ氏は「このバッグをニューヨークで有名にしたい」などとアツく語っていたそうだが、そのトンデモぶりをA氏は今でも覚えている。

「フェラーリやポルシェのシートに使う合成皮革は本革より高いらしく、そんな合皮でバッグを作る計画があると話してました。ファッションのことを全く分かってない人の発想。“何? この男。誰がそんなバッグを欲しがる? バカじゃないの?”って口から出かかりましたよ」

 コ氏はもともとフェンシングの韓国代表選手で、バンコクアジア大会(1998年)のフェンシング団体では金メダルを獲得。その後、釜山でホストに転身しソウルへ上京。このホスト時代に崔容疑者と知り合い、寵愛を受け、のし上がった。ホスト時代の源氏名「ミヌ」は最近まで使っていた。

「年を取って現役を引退したホストは、若いホストを管理する側に回る。コ・ヨンテも、金持ちの女性たち相手にホストを紹介しまくっていたようだ」とは韓国のマスコミ関係者だが、こんな注目証言も。

 ホスト遊び好きの地元ゲイは「サムソン関連会社の有名デザイナーや、人気ファッション誌の編集者といった金持ちの業界人ゲイ行きつけの高級ホストクラブがあるんだけど、そこでホストを紹介する人が『ミヌ』という名前だと聞いている。高級店になったら客が男か女かは関係なくホストをあっせんしないとも限らないし、もしかして同一人物かも」と明かす。

 一説によるとこの国家的超特大スキャンダルは、コ氏が周囲に「ウチの会長(崔容疑者)は大統領の文章を手に入れるのが好きなようだ」と何げなく漏らしたひと言から始まったといわれる。

 韓国国民は老若男女問わず怒りまくりで、冗談などとても通じない雰囲気だ。“無駄にイケメン”なコ氏について、あるゲイが「セクシーすぎて今すぐ寝たい」とネットに書き込んだところ、「殺す」「お前はこの国に住む資格ない」などと大炎上している。

 前出マスコミ関係者によれば「韓国では目上の人に敬語を使いますが、朴槿恵や崔順実は今や『クソばばあ』呼ばわり。朴槿恵と崔順実のレズ疑惑もあるが、コ・ヨンテが崔じゃなく実は朴の愛人なのではという声もある。女性権力者の側近の女が男の手配までするのは、昔からある話でしょう」とのことだ。