“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員(33)に壮大なブーメランの予感だ。

 上西氏は1日、大阪府警機動隊員の差別発言を松井一郎大阪府知事(52)が擁護したことに対し、発言の撤回と謝罪を求める抗議文を同知事に送付したことを明かした。

 これは先月中旬、大阪府警の男性機動隊員が米軍ヘリパッド建設に抗議する沖縄市民に向け「土人」と発言。松井知事はツイッターで「表現が不適切」とダメ出ししつつも「大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」とねぎらった。

 これに激怒したのが上西氏。抗議文で「このような差別的発言が繰り返されるのは、松井府知事の歴史認識不足や思想を顕著に示していると考えざるをえなくなる。知事としての資質が深刻に問われる事態である」と断罪した上で、謝罪と撤回を強く求めた。

 昨春の国会欠席騒動で維新の党(当時)をクビになった上西氏にとって、橋下徹氏(47)と松井知事は怨敵。ネット上では「抗議文を使ったウサ晴らし」という声も飛んでいるが、上西氏に近い関係者いわく「彼女は法務委員会の所属で、人権問題に熱心。今回はイチ個人として本当に怒っている」という。

 一方で上西氏もツイッターでの発言をめぐり、元政策秘書の男性から名誉毀損で刑事告訴されている身だ。松井知事に対してもツイッター上で「知性のかけらもない」「情報処理能力が誰よりも劣る」「確かに馬鹿」など言いたい放題だ。

「彼女が抗議文を出したことに『おまえが言うな!』という声も上がっている。松井知事も言い返したいようだが、関わると彼女の術中にハマるだけなので、スルーするそうだ」とは政界関係者。

 荒ぶる上西氏は一体どこに向かうのか――。