初来日ドゥテルテ大統領は暴言王の他にキス魔の顔も

2016年10月29日 09時00分

大統領選中にSNSで拡散したキス写真

【アツいアジアから旬ネタ直送「亜細亜スポーツ」】フィリピン大統領に就任後初来日したドゥテルテ氏(71)は、オバマ米大統領(55)を「地獄に落ちろ」「売春婦の息子」とののしり、首脳会談をお流れにした“暴言王”で知られるが「キス魔」の異名ももつ。

 

 大統領選期間中は、集会中に支持者とキスする写真や映像がSNSにアップ、拡散され話題に。頬にキスしたり、頬を合わせるばかりか、大胆に唇を重ねることもたびたびだ。裸で抱き合いキスしているベッド写真まで流出したが、これに関しては対抗陣営が流した加工画像ではとの疑惑もあり、真偽不明。

 

 前職のフィリピン南部・ダバオ市長時代から、地元ではその“性癖”が知られていた。支持者たちが開く集会ともなれば、投げキスするわ、次々と女性ファンの唇を奪うわの大騒ぎ。米大統領選候補トランプ氏(70)が、過去に女性に無理やりキスしたと問題になり、土壇場で逆風が吹いているが、ドゥテルテ氏の場合、人徳か情熱的なお国柄か特に大きな問題になることもなく大統領に当選した。

 

 これもフィリピン国民が治安回復に期待を寄せているから。犯罪者、麻薬に関わった者たちを片っ端から殺し、強引かつ人権無視のやり方でダバオの治安を向上させたドゥテルテ氏は、大統領になっても同じ手法をフィリピン全土で展開させている。果たしてこれで治安は良くなるのか?

 

「日本人街としても知られるマビニやエルミタ地区は、麻薬関係者に対する超法規的殺人を恐れ、観光客が減っている。カラオケ店や日本食店、ホテルなどは閑古鳥が鳴いてるよ」とは現地の日本人向け飲食店経営者。ホテルマネジャーの地元民も「『麻薬戦争』といわれているが、軍や警察だけでなく自警団による殺人も多い。中には麻薬と無関係のものや、ドサクサ紛れの殺しも増えていると聞く」と明かす。

 

 某日系企業の駐在員がごもっともな指摘をする。「フィリピン経済は好調。日系企業の進出も右肩上がり。でも、あまり過激にドンパチやりすぎると、せっかく増えつつあった日系企業も敬遠してしまう」

 

 治安が向上すれば、フィリピン経済はさらに上向くこと間違いなしだが…。“口”達者なドゥテルテ新大統領の手腕が問われる。

 

☆室橋裕和(むろはし・ひろかず)=1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め周辺国も飛び回る。2年前に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。