【東京五輪】ボート会場問題で注目される小池都知事のキーワード

2016年10月13日 17時00分

 小池都政で最も注目されているのが、2020年東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー競技を行う「海の森水上競技場」がどうなるかだ。小池百合子東京都知事(64)は調査チームの報告を受け「海の森」をやめ、宮城県登米市にある長沼ボート場の利用を検討している。

 12日に小池氏は村井嘉浩宮城県知事(56)と会談。村井氏は「一番経費がかからない場所です」「(事業費491億円の)海の森より安くする自信はあります」と積極的に売り込んだ。

 会場を五輪後にどう残すかについて「インターハイのボート競技を毎年、長沼でやるようにしたい」(村井氏)と長沼の“甲子園化”を目指す。問題の選手村も仮設住宅で対応すると説明した。

 会談後、小池氏は「ボートは普通、後ろにはこがないので、前に進むだけ。総合的に判断をします」とプレゼンに感心した様子。15日に現地視察を行う予定で、小池氏は長沼の利用に前向きにみえる。

 だが「もう腹は決まっているのではないか」と指摘する都政関係者はこう語る。

「小池氏の口癖に『総合的に判断する』というのがあります。知事就任後に話題になっていた豊洲移転でもそうでした」

 豊洲移転は8月中に移転か延期かの方針を出さなければならなかった。毎日のように記者からは豊洲移転の質問が飛んだが、小池氏は「総合的に判断する」を繰り返した。8月中旬に豊洲市場を視察した時もそう話した。結局、移転は延期になった。

 つまり「総合的――」の口癖が出るということは、もう長沼で腹は決まっているというわけだ。都知事選に出馬表明したときも「総合的に判断した」と言った。

「決まっているけど手順を踏むということでしょう」(前出関係者)

 日本カヌー連盟からは埼玉・戸田の彩湖案も出ているが、長沼がリードしているのは間違いない。