リコール後にまたも発煙の韓国スマホ 「兵器認定」で機内持ち込み禁止処分も

2016年10月07日 17時00分

 ロイター通信は5日、米東部メリーランド州ボルティモアに向かう米サウスウエスト航空の機内で、バッテリーの欠陥でリコール(無料の回収・修理)を受けた韓国サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」が発煙する事故が起きたと報じた。所有者の妻の話としている。

 詳しい原因が不明のため、米連邦航空局(FAA)が調査を開始した。同機種は発火・発煙トラブルが相次いだため、サムスンが9月にリコールを発表していた。所有者の妻はロイター通信に対し、スマホは約2週間前に交換したばかりだと話した。

 今回の発煙事故によるけが人はいないという。

 問題のギャラクシーノート7が“兵器認定”される可能性がささやかれている。同機種は、韓国や米国などでリコールを実施しているが、日本では発売されていない。8月の発売直後から世界各国でバッテリーの自然発火が報告され、サムスン社は出荷済み250万台すべてのリコールを決断。回収費用は1000億円以上といわれているが、迅速に対応したのは国際的な規制を恐れてのことだった。

「警戒していたのは、同端末がテロで使われる爆弾と同じ“兵器”と見なされることだった。航空機や電車内への持ち込みが禁止されれば、旅行先に端末を持って行くこともできない。そんな商品、誰が買いますか?」とは経済誌ライター。

 リコールを受け、FAAは機内で端末の電源を入れたり充電したりしないよう勧告。持ち込み禁止の処分は見送った。しかし、またもや発煙事故が起きてしまった。

 同ライターは「テロの脅威にさらされる米国では、発火の危険があるものは爆弾と同じ扱い。持ち込み禁止処分となる可能性は十分ある。そうなればサムスン社、ひいては韓国経済が大打撃を受けかねない」と話している。