【ノーベル賞】日本人25人目の受賞を速報した“ノーベル賞を取れない”韓国事情

2016年10月04日 11時30分

 韓国の聯合ニュースは3日、大隅良典・東京工業大学栄誉教授(71)へのノーベル医学生理学賞授与決定を発表直後に速報した。韓国メディアは、日本人のノーベル賞受賞が大隅氏で25人に上ったことも強調して伝えている。

 聯合ニュースは、日本の研究者が自然科学分野のノーベル賞を多く受賞していることについて、忍耐が必要な基礎研究に日本が長期間投資してきた成果で「こうした日本の政策に韓国も学ばねばならない」とする韓国科学技術研究院(KIST)の研究者の声を伝えた。

 日本もだが、過去に平和賞のみの韓国では毎年秋になると、マスコミ挙げて「今年こそノーベル賞」という機運が高まる。だから、日本の結果も非常に気になるようだ。

 韓国事情通は「韓国きっての理系大学・浦項工科大学のキャンパスでは未来のノーベル賞受賞者のため、銅像用の御影石の台座13基をこしらえて待っています。しかし韓国はパリパリ(急げ急げ)の文化の国。来る日も来る日もただ砂の中から砂金を発見するような地道な作業である基礎研究は好まれないのです」と語る。

 韓国では基本原理を追究する基礎研究ではなく、企業の金儲けにつながる応用研究が好まれるというのだ。

 また同事情通は「ソウル大学は米国やイスラエルのノーベル賞受賞者の科学者を高額の年俸と研究費で契約し、教授につけたことがありました。つまり、ノーベル賞にはノーベル賞向けの研究方法があるという考え方です。しかし、ノーベル賞を取るための研究というのがそもそも本末転倒でしょう。大隅教授にとってノーベル賞は結果であって、目標ではなかったのですから」と指摘する。

 実際、大隅教授は自身の研究について「ノーベル賞につながる研究と思ったことはない」と語っている。