10年間、毎日ラーメンを30杯食べていたというマレーシアの男性が、太りすぎて動けなくなり、20人がかりで大型トラックに乗せられて、病院に搬送されたという珍事が起きた。

 マレーシアのシブに住むシア・チエ・ハーンさん(33)は毎日ラーメン30杯のほか、ミルクシェークやアイスクリームを食べまくり、体重がおよそ320キロに増えてしまった。そのためここ最近、動けない状態となり、胸の痛みを訴えて4日間寝たきりになっていた。

 9月20日に救急隊員が駆け付けたが、シアさんがあまりにデブで救急車にはとても乗れないために、20人がかりで5トントラックに乗せることになった。

 サラワク州当局は「緊急要請を受けてから1時間後に現場に到着したが、男性は居間で横たわり身動きできない状況だった。救急車には収まりきらないため、急きょ5トン車を要請し、分厚い布と木の板を利用して彼をトラックに乗せた。作業には30分以上かかった。こういったケースは非常にまれ。重い人を動かすのは難しく、我々は最善を尽くすだけだった」と明かした。

 トラックは20日の午後1時に病院に到着。シアさんは腫れ上がった脚の治療を受け、現在は医師の監視下で療養中だ。

 シアさんの母は「デブでも以前は歩行器を使いながらゆっくりと動き回れた。でもこの3、4日で体調が崩れて寝たきりになってしまった」と話した。

 また、シアさんの友人アフィク・マヤンさんは「彼はいいヤツだ。テレビでスポーツ観戦するのが趣味だ。だが食べ物になると彼は弱い。みんな彼の早期回復を願っているよ」と語った。