猪木氏 北朝鮮幹部の“本音”明かす「核実験は米国に向けてのもの」

2016年09月14日 16時45分

帰国した猪木氏は、会見で訪朝の理由を説明した

 8日から北朝鮮を訪問していたアントニオ猪木参議院議員(73)が13日に帰国。都内のホテルで会見を行った。

 訪朝の理由について猪木氏は「2年ほど空いたが(訪朝は)恒例になっている。その流れを止めないため。意義深い訪朝だった」と説明。北朝鮮では施設を視察したほか、対外的に国家元首の役割を担う金永南最高人民会議常任委員長や、李洙ヨン朝鮮労働党副委員長と会談した。9日のレセプションパーティーで会談した金永南氏からは「この難しい時期によくおいでくださいました」と歓迎され、握手を交わしたという。核ミサイル開発についての言及はなかったとしている。

 9日に建国記念日を迎えた北朝鮮は、5回目の核実験を強行。猪木氏はこれを受けて10日に会談した李洙ヨン氏に「なぜこのタイミングなのか?」などとの質問をしたと話した。これに対して李洙ヨン氏は「流れの中での通常の実験。日本ではなく米国に向けてのものなので安心してください」と答えたという。

 核実験が行われた際の様子については「町の中は至って平穏だった。ニュース報道は時間がたってからだった」と明かした。日朝間の緊張が高まっている最中の訪朝とあって、菅義偉官房長官(67)はこの日の記者会見で「極めて不適切だったと言わざるを得ない」と話すなど、批判の声も上がっている。

 これについて猪木氏は「正直言って、菅さんも立場上そう言わざるを得ないんでしょう」とサラリ。「スポーツ交流を通しての平和というのがテーマ。どんな場合でも(交流の)ドアを閉めてはいけない」と持論を展開した。

 訪朝中には現地の日本人女性3人と接触したという猪木氏は「八十何歳とお年を召されている。そういう方々の『故郷に帰りたい』という夢を実現させたい。帰国できるように呼びかけていきたい」と表明していた。