「婚活サイト詐欺」の卑劣手口を見抜くコツ

2016年09月06日 07時15分

 婚活サイトで知り合った女性から現金をだまし取ったとして恐喝容疑で、住所不定、職業不詳の小沢佑太容疑者(29)が4日までに警視庁に逮捕された。小沢容疑者には多数の余罪があるとみられ、今春からインターネット上でも被害の声が上がっていた。こうした被害を防ぐためにはどうすればいいのか。

 小沢容疑者は8月14日、婚活サイトで知り合った女性(29)に都内のホテルで「俺の父親はヤクザだ」などと言って脅し、その後タクシー内で現金2万円が入った財布を奪った疑いがもたれている。

 小沢容疑者は「暁千琥(あかつきせんご)」という偽名で婚活サイトに登録していたとみられ、インターネット上では今年4月ごろから、全国各地でその被害報告が相次いだ。被害相談は警視庁にも数多く寄せられていた。手口としては、一流大学卒の投資会社社長などという肩書で女性に近づき、裸を撮影。弱みを握ったうえで投資名目などで金を奪っていたようだ。

 本気で結婚相手を探す女性たちをもてあそぶ卑劣な犯行は許しがたいものがあるが、やはりインターネット上の婚活サイトにはよからぬヤカラが少なからずいるという。

「婚活サイトは一般的な出会い系サイトに比べて、登録者の本気度が高い分、金品を狙った詐欺も生じやすい。結婚を前提にしているだけに『2人の幸せな将来のために』『ここで自分に不幸があったら、君も幸せになれない』などのフレーズがより強い力を持ってしまう」(ネット詐欺に詳しいIT業界関係者)

 やはり目先の肉体関係を優先する出会い系サイトの利用者に比べ、金をだまし取られるリスクは上がるようだ。

「手口自体は親の治療費や会社の損失補填などオーソドックスなものでも、身内意識が芽生えると助けようとしてしまう。当然、詐欺師は偽名や偽の肩書経歴を用意しており、実在の公務員になりすまして、女性に近づく人間もいた」(前出の関係者)

 相手の素性を疑いながら出会うのもイヤな話ではあるが、ニセモノやうそを見抜くコツはあるのか。

 同関係者は「結局、最初に身分証明書を見せてもらうに越したことはない。それが無理なら相手の経歴を小学校中学校までさかのぼって聞く。現在の仕事や高校大学ぐらいはうそを用意していても、その前となるとボロが出やすい。そうした会話はICレコーダーなどで録音しておくと良い。また、早めに肉体関係を持って関係が切れにくくなる手口を防ぐために、最初の何回かは何時から何時までと時間を決めて、昼間に喫茶店で会うべき」と勧める。

 本気で結婚をしたい人間が、相手に素性を隠そうとする理由はない。出会いに飢えていたとしても、少しでも怪しいと感じたらきっぱり離れることも大切だ。