敗北の鳥越俊太郎氏「基本的には私の力不足」

2016年07月31日 20時48分

敗戦の弁を述べた鳥越俊太郎氏

 東京都知事選の開票は31日に行われ、投票締め切りの午後8時に小池百合子元防衛相(64)の“当確”のニュースが流れると、野党統一候補として出馬した元ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏(76)の選挙事務所には「あ~~」という落胆の声が響き渡った。

 自民・公明推薦の前岩手県知事で元総務相の増田寛也氏(64)を含めた三つどもえ戦とも言われ、一時は有力視されていたが、フタを開けてみれば3者の中では一番得票が伸び悩んだ。

 スーツ姿で選挙事務所に現れた鳥越氏は「準備不足ももちろんありましたし、事実無根のことを報道されるなど週刊誌の選挙妨害の影響もあったと思いますけど、基本的には私の力不足が結果につながっていると思うので、期待を寄せていただいた多くの都民の皆さんに申し訳ない」とコメントした。

 鳥越氏をめぐっては先に出馬を表明していた元日弁連会長の宇都宮健児氏(69)が立候補をとりやめ、鳥越氏を野党統一候補に立てることになり、革新層から期待されたが、選挙期間中、「週刊文春」と「週刊新潮」に相次いで女子大生淫行疑惑を報道されると雲行きが変わった。

 ジャーナリスト出身にもかかわらず、説明責任を果たさず両誌を公職選挙法違反(選挙妨害)で刑事告訴するなどの不可解な対応に加え、都政に関する具体的な政策も示せなかった。

 宇都宮氏からも「鳥越さんの応援要請について、政策面に関しては誠実なご回答をいただきましたが、女性の人権にかかわる問題についての対応という点で、残念ながら一致にいたっていません」と見放され、宇都宮氏の支持者や女性票が離れていった格好だ。

 29日に渋谷で行った街頭演説では週刊誌報道を受けて「元バージンは病みあがり?」「バージンは病気なの?」と書かれたプラカードを持った男性が乱入。鳥越陣営と小競り合いになり警察が介入するなど最後までお騒がせの選挙戦だった。