“19番ホール”も実在するタイの快適ゴルフ事情

2016年07月24日 09時00分

すいていれば一人でも回れる“キャバゴルフ”の華たち

【アツいアジアから旬ネタ直送「亜細亜スポーツ」】「タイでゴルフをする快適さにハマったら、もう日本じゃプレーできない」とは、現地出張の折にラウンドしたという二輪車関連のサプライヤー社員だ。「熱帯の国でゴルフなど正気の沙汰とは思えない」といぶかる人もいるが、早朝スタートならむしろ爽やか。例えば7~8月なら、こもるような蒸し暑さの日本より、タイのほうが過ごしやすい。

 プレー料金は、高級コースでも3000~5000バーツ程度(約9000~1万5000円)。リッチなクラブハウス、本格的な日本食レストラン、プール、ジムなども付いている。ゴルフ後のタイマッサージも心地いい。コース設計を欧米のプロに依頼しているクラブも多い。国際大会も頻繁に開催され、日本の女子トッププロ選手も参戦している。

「それになんといってもキャディーだよ」と力説するのは、駐在3年の飲食関連会社員。「プレーヤー一人ひとりに、キャディーが付きっきりで世話をしてくれるんだ。明るくて快活、それにもちろん若い。どのゴルフ場もかわいい子揃いだよ」。1000バーツ(約3000円)からラウンドできるところでさえ、キャディーはマンツーマンだ。

「バンコク近郊なら日本人スタッフや日本語の分かるタイ人が常駐しているゴルフ場もあって、言葉の問題はない。キャディーも片言の日本語や英語を話す。それをいいことに、日本人は必死に口説くんだ」と同駐在員。18ホールを2人きりで回るなら、仲良くなる時間はタップリある。連絡先を聞き出し“アフター”で食事に誘う日本人も多いという。

 中には暗黙の了解で、キャディーをお持ち帰りできるところも。ラウンド後の“19番ホール”が実在するのだ。「バンコク郊外にはホテル完備のゴルフ場も多いが、その部屋に連れ込めるらしい。風俗の子とは違う素人感がたまらないとか」とは前出の駐在員。

 また冒頭のサプライヤー社員によると「会社の先輩は、出張のたび同じゴルフ場の同じキャディーを指名し続け、とうとうモノに。つい先日、その子は日本に遊びに来ていた」そうだ。

 ただ相手はカネで割り切れない素人。出張ついでにキャディーをいいように遊んで捨てた結果、激怒されタイ支社に乗り込まれ問題になった人もいるという。

☆室橋裕和(むろはし・ひろかず)=1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め周辺国も飛び回る。2年前に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。