都知事選で野党統一候補となったジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)に心強い援軍が現れた。

 15日夜、小雨降る中、ライバル候補・小池百合子氏の選挙区である池袋に“討ち入り”。「何より私は都民の声に対して、聞く耳を持っています!」とアピールしたが、声量とマイクの音量が小さかったため、遠巻きに見ていた老人からは「耳が遠くて聞こえない」「ボリューム上げてよ」との意見も飛んだ。

 それでも「投票日にはぜひ『鳥越』と書いてください!」と“直球”でアピールした同氏。告示日直前に立候補したことで、政策だけでなくポスター張りや運動員の確保、選挙事務所の調整など準備不足が心配されたが、この日は不安はみじんも感じさせなかった。その裏には「鳥越親衛隊」と呼ぶにふさわしい熟女軍団の存在が…。

 野党系の団体から選挙応援を頼まれた60代のAさんは、独自のネットワークを駆使して人を集め、自らは選挙公約が書かれたボードで“サンドイッチマン”をやる広告塔の役割を果たしている。

 急な選挙応援でも引き受けた理由についてAさんは「もう与党政治はうんざり。鳥越さんの政策にひかれた」。一方で私物のバッグには“ヨン様”こと韓国俳優ぺ・ヨンジュン(43)のお手製キーホルダーがキラリと輝いていた。

 聞けば「鳥越さんもスマートでかっこいい。ヨン様と通じるものがある。私の周りの(韓流)友達にもファンは多い」とのこと。ロマンスグレーに、細身のスーツをパリッと着こなす鳥越氏に“ヨン様”を重ね合わせたのか。

 とにもかくにも、行動力のある韓流ファンを味方に付けたことは大きい。長年韓流ブームを取材してきた週刊誌関係者は「彼女たちは一度好きと決めたら、時間も金もささげて地の果てまでついていく。その行動力は特筆モノ」と証言する。韓流ファンも巻き込み、鳥越旋風は今後さらに増しそうだ。