ガードルに金の延べ板約30キロ 韓国から金の密輸が横行する背景

2016年07月01日 07時00分

 女性用下着のガードルのポケットに細工し、金の延べ板約30キロ(約1億3650万円相当)を隠して密輸しようとしたとして、大阪府警は6月29日までに、関税法違反(無許可輸入未遂)の疑いで自営業イ・プルン容疑者(27)ら20~40代の韓国籍の女4人を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。

 逮捕容疑は4月11日、韓国の仁川空港から関西空港に到着し、金約30キロを税関に申告せず密輸しようとした疑い。

 府警や大阪税関関西空港税関支署によると、日本で売却するため、イ容疑者は別の人物から無料通信アプリで指示を受けて密輸を主導し、運び役の3人を監視。3人はそれぞれ着用したガードルに複数のポケットを付け、その中に金の延べ板10キロずつを隠し入れていた。運び役の一人の挙動が不審だったため、税関職員が調べ発覚した。

 イ容疑者は「昨年夏ごろから、30回ほど密輸に関わった」と供述。金を正規で輸入した場合、消費税8%を税関に支払う必要がある。

 事情通は「金を韓国で1億円で買って密輸して税関に見つからずに日本で売却できれば、消費税分が上乗せされ1億800万円を手に入れることができる。金の売買は日本特有で、購入する側が消費税を負担するんです。だから密輸に成功すれば800万円の利益が出るのです」と語る。

 韓国から金を持って出国するのは違法ではないから、バッグに入れて堂々と出国するのだという。

「日本に持ち込む際に消費税を払わないことが罪なのです。だから、トイレでバッグからガードルなどに移す。だいたいバレるのは、金を入れたバッグが重すぎるために、動きや姿勢が不自然になったりするパターン。日本に入国の際には、金属探知機をくぐらないですから、ガードルなどで身につけた方が動きが不自然になりにくく密輸しやすい」と同事情通は明かす。

 金は覚醒剤や大麻などのような輸入禁止品でもないため、少量の金なら隠して持ち込んだのが見つかっても没収はされず、罰金で済む。だから、金の密輸犯は何度でも繰り返すのだという。今回は回数も量も多すぎたようだ。