「川崎ヘイトデモ中止」「渋谷は“完走”」この差はどこから?

2016年06月06日 16時30分

 人種や国籍などの差別をあおるヘイトスピーチの対策法施行後、初めての日曜日となった5日、保守系団体が神奈川県川崎市で計画していたデモが中止となった。一方、別の保守系団体が同日に東京都渋谷区でデモを開催。デモ隊と反対する人たち、そして警察官でもみくちゃになった。

 午後3時の宮下公園に日の丸を掲げた人たちが集まった。デモの名目は反日本共産党だった。そこに「カウンター」と呼ばれるデモに対抗する人たちが集結。警察官を間に挟み、言葉の応酬が繰り広げられた。

 デモ隊の一人が「タイマン張ろうぜ」と言えば、「なら出て来い。カッペ」とカウンターが罵倒。また、カウンターの一人が「デモは中止にしましょう」と呼びかけると、デモ隊から「お前、口臭いな。ハヌケが」とこれまた罵倒。

 デモ隊は警察に守られながら、宮下公園を出発。渋谷消防署を回り、渋谷区役所前へ。カウンターの人たちはシットインと呼ばれる座り込みで対抗するも、警察官が総出で抱きかかえ“搬送”。デモ隊とカウンターと両者の間にいる警察とでもみくちゃに。抱きかかえられながら、「神奈川県警はこんなことしなかったぞ」と怒鳴る人も。

 デモ隊の主張は「日本共産党を許さないぞー」などで、人種差別的なヘイトスピーチは確認できなかった。それでもカウンター側は「ヘイトスピーチやめろ」と抗議活動を続ける。

 その後、公園通りを通って、スクランブル交差点へ。交差点はデモ隊通過まで封鎖された。道行くカップルたちがポカ~ンと口を開けながら見送る。最後は宮下公園へ戻り、解散となった。

 カウンターの人たちの怒りの矛先は警視庁へ。「渋谷をヘイトスピーチ天国にするつもりか」「神奈川県警は中止にしたぞ」――。法律が制定されても、いさかいは続きそうだ。

ピックアップ