とんこつブーム立役者「なんでんかんでん」本店閉店

2012年11月05日 18時00分

 日本で初めて“ラーメンブーム”をつくった店が25年の歴史に終止符を打つ――。東京都世田谷区羽根木の環状七号線(環七)沿いにある、とんこつラーメン店「なんでんかんでん」が6日午前4時に店を閉じる。


 同店は本場・博多のギトギトした濃厚なとんこつラーメンを出す店として1987年オープン。敷地面積10坪のスペースに連日連夜、環七に車を止めて訪れるお客で大にぎわい。7年目に一日1200杯、100万円以上の売り上げを記録した。


 株式会社「なんでんかんでん」社長の川原ひろし氏(51)は「今考えると当時は異常だったね。『ラーメンがこんなに売り上げられるのかよ』と自分のほっぺたをつねったこともあった。それから“日本のラーメンをとんこつにした男”と言われるようになった」と振り返る。


 環七に人気ラーメン店が集まり、“環七ラーメン戦争”が勃発し、ラーメンブームが起きた。一方、ブームが定着し、新宿、高田馬場など都内各地にバラエティーに富んだ味のラーメン店が続々と登場。いつしか、とんこつブームは縮小した。


「7~8年前から環七に車を止めてラーメンを食べに来るお客さんが激減した。不景気の影響なのか若い人も車に乗らなくなったことも影響していると思う。ここまで時代が大きく変わるとは思わなかった。売り上げはピーク時と比べて5分の1以下まで落ち込んだ」(川原氏)


 起業家を目指す人に新規事業への資金を投資するテレビ番組「マネーの虎」(日本テレビ系=2001年10月~04年3月まで放送)に出演してから知名度は全国区となった川原氏。今後はなんでんかんでんを全国にFC展開する目標を持っている。


「オレは一番稼いだ時期に月800万円以上を使えるお金があって人脈をつくった。それがこのざまだけどさぁ、飲食店会社の社長は自らが商品となってお客さんに接していけばなんとかなるという自信がある。来月、山口県にお店が出るし、来年春までに都内で新しい店が出せるようにしたい」と川原氏は語る。

 

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