「保育園落ちた 日本死ね」のブログを引用した国会質疑で一躍注目を浴び、政調会長に抜てきされた民進党の山尾志桜里衆院議員(41)がガソリン代疑惑で炎上中だ。1年で約230万円ものガソリン代が計上され、本人はいまだ説明していない。

 山尾氏の政治資金収支報告書によれば、2012年1月から12月にかけ、愛知・尾張旭市内のガソリンスタンドで「ガソリンプリカ入金代」として、毎回2万円が105回にわたって、記載されている。1日で複数回入金するときや現金で2万円支払っているときもある。

 3月16日は1日で10万円分をプリカに入金し、翌日も2万円を入金していた。10万円分は1リットル約150円として、約666リットル分。燃費10キロの車とすれば、1日で約6660キロ(東京―名古屋往復約10回分=高速道路)を走破した計算になる。
 疑惑が持ち上がるとネット上では、安倍晋三首相(61)や菅義偉官房長官(67)の事務所でもそれぞれ約600万円、約220万円のガソリン代が計上されているとの声が上がったが、永田町関係者は「安倍首相や菅氏は地元で何十人もの私設秘書を雇っていて、事務所の規模が違う。山尾事務所のスタッフは本人含めて、3~4人と聞いています。どれだけ燃費の悪い車に乗っていたんでしょうか」と指摘する。

 不正とすれば、家族などが私用で利用していたケースが過去にあったが、それにしても額が突出している。同プリカは系列店でのみ利用でき、ガソリン以外に店舗で販売されている物品が購入できる。チャージ式で金券ショップなどへの売却は現実的ではなく、手数料を支払えば、払い戻しは可能という。

「高額のタイヤやホイールを購入し、転売するなどすれば、現金に換えられるが、効率が良いとは言えない。いずれにしても不可解なガソリン代であることは間違いなく、何か現金化できるスキームがあったと疑われるのは当然です」(同関係者)

 民進党の蓮舫代表代行(48)は4日、「国民に不信感を持たれるのはいけない。山尾氏自身が自分で調査をしており、今週中には会見すると思う」と疑惑を晴らすというが…。