業務上横領否定の田母神氏 告発者は「名誉毀損で訴える」

2016年03月25日 07時00分

身の潔白を訴えた田母神氏

 政治資金を私的流用したとして東京地検特捜部に業務上横領の疑いで捜査されている元航空幕僚長の田母神俊雄氏(67)の記者会見に告発者が反論した。田母神氏は23日に都内で会見を開き「横領と言われるのは心外」と改めて潔白を主張した。

 政治資金管理団体「田母神としおの会」に集まった支援者からの寄付約1億4000万円のうち、約5000万円が使途不明金となっている。その一部について田母神氏が私的流用していると、テレビ番組制作会社「チャンネル桜」の水島総社長(66)らが告訴状を提出していた。水島氏は田母神氏が2014年に東京都知事選に出馬する際に選対本部長を務めていた。

 田母神氏は会見で「都知事選が終わった後、水島氏から残った政治資金を『頑張れ日本! 全国行動委員会』の口座に移してほしいと言われた。推測だが、水島氏が自由に使える口座に移したかったのではないか」と明かした。この「頑張れ――」とは水島氏が幹事長で田母神氏が会長をしていた保守団体。水島氏こそが政治資金を自分のものにしようとしたと言いたいわけだ。

 本紙が水島氏を直撃すると、「私に金銭疑惑があるみたいに言うのはとんでもない」と否定。「当時、田母神氏が残金をどうしたらいいか相談してきたので『頑張れ――』に会長の口座を作ったらどうかという話をしました。団体の口座の金が私の金になるわけないじゃないですか。彼は私たちが管理すると自由に使えないから、口座を移すのを嫌がったのでしょう」

 会見で田母神氏は政治資金から分割で1400万円を受け取っていたことを明らかにした。水島氏は「墓穴を掘りました。彼は会計責任者に『金を持ってこい』と言っていた」と指摘。「捜査が終わったら、名誉毀損で訴えます」と水島氏は息巻く。かつては蜜月だった2人だが、もはや和解はありえないようだ。