石原都知事辞職でアニメ業界どう変わる?

2012年10月31日 16時00分

 石原慎太郎都知事の辞職表明で、これまで規制されてきた都内のアニメ、風俗業界がどう変わるのかが注目されている。

 石原氏は2010年の青少年健全育成条例改正の際に「バカだ」「卑しい仕事だ」などとして過激な性描写のあるアニメ・漫画を激しく糾弾。その態度が無理解で一方的だとして、主要出版社が都主催の「東京国際アニメフェア2011」をボイコットした。その後、角川書店などは独自のイベント「アニメコンテンツエキスポ」を立ち上げ、これまでアニメイベントは分裂したままだ。

「別々にやる必要はない。イベントに出展するような会社は最初から自主規制してるから、法律に抵触することはまずない。大部分は互いが感情論でぶつかってただけ」(アニメ誌編集者)

 石原氏は後任に猪瀬直樹副都知事(65)を推しているが、都知事選の結果によっては方向性が変わる可能性もある。前出の編集者は「業界はこれを機に都と歩み寄りをしてほしいところ」と期待を寄せている。

 風俗業界も石原氏の「歌舞伎町浄化作戦」などの規制強化で大打撃を受けた。

「04年ぐらいから取り締まりが強化され、つい最近も『客引きが強引』ということで見せしめで逮捕者が出た」(新宿の風俗店関係者)
 不景気とあいまって客足が減った都内の繁華街。取り締まりの旗振り役がいなくなったが、見通しは暗いままだという。

「一度厳しくなった規制が緩くなることは大義名分がないからあり得ない。警察としても取り締まってポイントを稼ぐ口実がある以上、それを手放すことはないでしょう」(前出の店長)

 石原氏が4期で残した足跡は深いようだ。