【タワマン】落下物騒動でも揺るがず…バブルはまだまだ続く

2016年03月10日 09時00分

 神奈川・川崎市の武蔵小杉駅前の歩道で8日、47階建てのタワーマンションから投げ落とされたとみられる金網4枚が見つかった。昨年から相次ぐ、駅周辺の“タワマン”からの落下物は重大事故を呼びかねない。

 中原署によれば、見つかったのは縦、横が30センチの動物飼育ケージの金網とみられる。周辺では昨年9月にペットボトルや皿、2月12日には目覚まし時計が投げ落とされたとみられている。

 武蔵小杉駅近くのマンションでは昨年11月、ベランダから生卵を地面や線路に投げつけた慶応大の男子学生が軽犯罪法違反で略式起訴された。だが、その後も別のタワマンでも落下物騒動は起きている。ペットボトルからエスカレートし、ついには金網まで投げ捨てられ、通行人は、おちおち歩いてもいられなくなってきた。だが、人に当たって、命を奪うようなことがあれば、殺人罪ともなる。これだけ危険な状況が続いており、マンションの資産価値には響かないのだろうか?

 マンション事情に詳しい「榊マンション市場研究所」主宰の榊淳司氏は「タワマンでは、人が落ちてくる(自殺)というのは、必ずある話ですが、物が投げ落とされるというのは武蔵小杉以外はあまり聞かない。現時点では軽犯罪法違反で、今後もし重大な事故になったとしても直後は大変な事態になるでしょうが、価格が大きく下がるということにはならないと思いますよ」と指摘する。

 マンションなどのPRを見ると、武蔵小杉駅はJR横須賀線、南武線、東急東横線など7路線が乗り入れ、住みたい街ランクで上位に入るセレブタウンとなっている。

「以前はブルーカラーの街でしたが、再開発でタワマンが林立し、価格が上昇中です。(タワマンは)年収1000万円以下の方が住んでいるイメージはない。駅前は2~3年前で坪単価320万円だったのが400万円を超えている。買った時よりも値段は上がっているので、今回の騒動で気に入らなかったら売ってしまえば住民は儲かる」(榊氏)。落下物騒動も関係ないほど武蔵小杉はバブル真っただ中のようだが“勝ち組”であるはずの住民が犯人なのか?