北海道新幹線開業で困る意外な人々

2016年02月28日 10時00分

北海道新幹線の開業まであと1か月となった26日、開業日の3月26日の切符が、全国のみどりの窓口などで一斉に発売された。JR北海道と東日本によると、一番列車は新函館北斗発上りが約25秒、東京発下りが約30秒で完売した。


 札幌駅や函館駅では、一番乗り切符を買うための徹夜組まで出現。地元の鉄道ファンの熱意がみられた。


 新函館北斗―東京は、最短4時間2分。新函館北斗で在来線に乗り換えると東京―函館は最短4時間29分で、現ダイヤより53分短縮される。そんな中、この開業によって少々不便になる事態があるという。


「東京の人が4時間かけて、どれだけ新幹線で函館に来るのか、という問題はともかくとして、地味に困るのは函館から青森駅に行くのが面倒になること。仕事の都合で月に2回ぐらい函館から青森駅の周辺に行くが、乗り換えも増えるし、時間もかかる」


 こう嘆くのは函館在住の40代会社員だ。北海道新幹線開業に伴い、これまで函館と青森をつないでいた在来線特急の「白鳥」や夜行急行「はまなす」などは廃止される。


 それによって、函館駅から青森駅に行くには、函館駅から新幹線が通る新函館北斗駅へ行き、新幹線で新青森駅に着いたら、そこから青森駅に向かわなければいけなくなる。


「これからは新函館北斗まで車で行って、新青森からはタクシーを使うことになりそう。新幹線が通ってもトータルの時間で言えば、そこまで変化はない。車だから帰りの車内でビールも飲めなくなる…」(前出の男性)


 函館の中心部から新函館北斗駅までは約10キロある。現在、函館駅から青森駅までは、特急で約2時間弱。新幹線を使うと新函館北斗駅から新青森までは約1時間で行けるようになるが、全体的な移動時間は大幅に短縮されるわけではなく、手間も増える。夢の新幹線もごく一部の人間にとっては、歓迎できないようだ。