旧正月で大移動!中国人団体旅行客を避ける方法

2016年02月06日 09時00分

バンコクのチャイナタウンも旧正月はこの賑わい

【アツいアジアから旬ネタ直送「亜細亜スポーツ」】8日から中国の旧正月(春節)。中華圏の人々はこの前後、大型連休となる。人気旅行先は中国から近い中華圏諸国で、タイなどでは既にホテルが取れない場所も。

“爆買い”でアジア経済を活性化させてくれるのはいいが、他国の人からしたら出張や旅行と重なると迷惑。一体どうすれば、中国人観光客と出会わないで済むか。香港在住記者が解説する。

「彼らは団体で行動する。パックツアーでないとビザが下りない渡航先もあり、国民性として大勢で騒ぐのを好むからだ。グループ企業傘下社員が総勢数百、数千人規模で旅行なんてのも頻繁に行われている。比較的リーズナブルで客室数の多いホテルに泊まる傾向があるから、大型ホテルは避けたほうがいい」

 運悪く同じフロアになったら、眠れないかもしれない。「中国人の一団が、部屋のドアを開け廊下で宴会を始めたことがあった。苦情を言っても『みんなで楽しんでるのに何が問題なのか』と取り合ってくれなかった」とは、出張でマレーシアを訪れた製造業者。

 朝食のビュッフェを中国人に食い尽くされたなんてことも、大抵は中級クラスの大型ホテルで起きている。こぢんまりしたホテルなら、不快な思いをする可能性は低くなる。

 中国人は賭博を好むが自国では禁止。なのでギャンブル目的の旅行者も多い。韓国、マカオ、シンガポール、フィリピンなどの大型カジノホテルでは、中国人客が大半を占める。

 この時期は春節旅行者の購買欲をあおり、アジア各地のデパートや有名ブランド店などでは大セールをやる。だが、そこでも中国人たちとの“買い物バトル”が待っている。「爆買いするのも、ツアーバスがたくさん止められる巨大デパートや大型免税店などが目立つ。安い日用品や化粧品を売る店も人気」(前出記者)ということで、ドラッグストアも要注意だ。「アジアの街なかでよく見掛ける英国系のブーツ、また香港系のワトソンズといった店で、中国人があふれ返ることがある。オリエンタルなせっけんやシャンプーなどが買い尽くされたり…」とはタイ在住駐在員。

 ガイドブックのトップに載っているようなベタな観光スポットにも、中国人ツアー客が殺到すると思っていい。カンボジアのアンコールワット、タイなら首都バンコクの王宮周辺や南東部のリゾート・パタヤビーチ、インドネシアのバリ島やフィリピン・セブ島などだ。「そんな有名観光地は避けるか、行くなら時間帯をずらしたほうがいい」と同記者は忠告する。

 ちなみに民泊ブームの火付け役、世界中の民泊探しサイト「Airbnb」によると、この旧正月、中国人に一番人気の渡航先は日本。都市別ランキングのトップは大阪、2位が東京で、京都と福岡が4位と6位。日本の勝手を知らない中国人と遭遇しても、「新年快楽(シンニィェンクゥアイラ)」(あけましておめでとうの意)と笑顔で言える心の余裕を持ちたいものだ。

☆室橋裕和(むろはし・ひろかず)=1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め周辺国も飛び回る。2年前に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。

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