フォードの事業撤退にマニア悲鳴 アメ車が日本で買えなくなる?

2016年01月30日 17時00分

 米自動車大手フォードが2016年末で日本市場からの事業撤退を表明し、他のアメリカ車(アメ車)も日本市場から撤退するのではないかとマニアが悲鳴を上げている。

 フォードといえば、初めて大量生産されたT型フォードが世界中でヒットし、GM、クライスラーとともに米自動車ビッグ3の一角を形成してきた。野生馬から由来するマスタングは長らくアメリカン・ドリームの象徴だった。日本市場ではマツダと提携するなど、販売に力を入れていた時期があり、韓国のテレビドラマ「冬のソナタ」でヨン様ことぺ・ヨンジュン(43)が白色の大型SUVエクスプローラーに乗っていたことでヒットもあったが、昨年の年間販売数はわずか4968台。輸入車1位のメルセデス・ベンツの6万5162台のシェア19・8%に対し、フォードは1・5%しかなかった。

 ただフォードの低迷は日本市場だけの話だ。北米市場ではF―150が昨年トラック市場で日本車を抑え、販売数1位になり、欧州市場も堅調だ。また世界最大の自動車市場となっている中国での伸びは顕著で、昨年は約100万台を販売した。もはや日本市場にとどまる理由はなく、中国へのシフト転換は時間の問題だった。他の米メーカーも似たような状況だ。こんな流れにアメ車愛好家は嘆く。

「アメ車はデカい、壊れる、燃費が悪いのイメージが強いが、近年は改善され、故障も少ない。ただフォードに限らず、GMやクライスラーなど米ビッグ3は日本の小型車ニーズには応えてこなかったので、マニア向けの域は出なかった。さらに若者の車離れが進んでいる中で、アメ車の武骨さは古くさいだけで受けなかったんでしょう」

 フォードは日本撤退後も、部品販売などアフターサービスは引き続き行っていくというものの、新車を購入するには並行輸入しか手立てがなくなる。ヨン様カーやマッスルカーを街中で見かける機会はさらに減ることになりそうだ。