震災を食い物にするグレーなNPOはまだある!

2016年01月21日 07時00分

 東日本大震災からの復興を目的とした緊急雇用創出事業費を横領したとして、業務上横領や破産法違反の罪に問われたNPO法人「大雪りばぁねっと。」の元代表・岡田栄悟被告(37)、妻で経理担当だった光世被告(34)の判決で、盛岡地裁は19日、岡田被告に懲役6年、光世被告に懲役2年6月を言い渡した。岡田被告は震災後、岩手・山田町に遺体捜索、復興のボランティアで入り込み、復興事業を町から委託された。事業と関係のない3000万円のマンションやイタリア製の高級スーツを購入。また勤務実態がない親や知人らに給与を支払うなど約5300万円を横領した。

 一方、NPO法人の会計責任者を代表とするリース会社を設立し、この会社を経由する形で、高級な水上バイクや自動車などを使用。問題発覚後には水上バイクや備品がネットオークションに出品されたりするなどして、物議を醸した。

 昨年は福島・川俣町で商工会幹部が復興イベントの補助金不正受給で逮捕されるなど各地で横領、私的流用が相次いでいる。

「菅政権が震災後にボランティアやNPOの受け入れを拡大した際、補助金目的の得体の知れないNPOが全国から被災地へ数多く入り込んだ。野党議員が口ききをして、表面上は現地に溶け込んでいるあるNPOにも横領疑惑が持ち上がっている」(永田町関係者)

 岡田被告らは高級食ざんまいやニューハーフショーの開催など派手な行動から問題発覚となったが、グレーなNPOは震災から5年もたち、“市民権”を得てしまい、不正チェックが甘い構図もあるという。