20歳に限らず全成人を対象にした祭典「性人式」(協賛・TENGA)が12日、東京・杉並区の阿佐ヶ谷ロフトAで行われた。ここ数年、恒例となっているイベントは今年もAV男優のしみけん、森林原人、AV女優の香西咲、矢吹リカ、AV監督の二村ヒトシ氏、風俗のカリスマ講師・愛花氏らが勢ぞろいする華やかな下半身トークの宴となったが、出演者から大マジメな“警告”が出された。それは――。

「基本、AVは全部ファンタジー。これがすべてファンタジーだというのをわかってもらうための18歳制限。AVは男優も女優もカメラを意識してやっている。もっとも、それを見ている人に悟られてしまうのは男優女優としてダメだけど」

 男優の森林が、マジメな表情でこう訴えかけたのは、式典がかなり進行したところだった。いったい何を言いたかったのか? 

 それは、AVのプレーを安易にまねしようとする傾向に、警鐘を鳴らしたのだ。つまり、女性が嫌がるプレーをするようでは、本当の性人=大人ではないということだ。

 これを受け、カリスマ講師の愛花氏も「風俗はリアルファンタジーなので、AVを実践しようとするお客さんがいる。女の子たちはみんな、やめてほしいと思っているけど、なかなか言えなくて困っている」と実情を明かした。

 AVはあくまで見てヌイて楽しむもので、実践するものではないということ。どうしてもヤリたければ、男優になり仕事にするしかないというわけだ。

 もちろんこの性人式は堅苦しい話ばかりではなかった。おのおののオナニーライフのトークでしみけんは、ウクライナのトイレ盗撮ものを3Dビジョンで見ながら、左手で乳首をいじりつつ正座でシコるという。

 女優の矢吹は「電車で知らない人に痴漢されていることを想像する」と告白。「イッたら何時間もできなくなるので、できるだけイカない。長い時は5時間ぐらいする」と語り、会場を盛り上げた。

 一方、毎日オナニーするという香西はおすすめのグッズを紹介。愛花氏は風俗嬢時代、接客の合間にオナニーしていたと回想。その理由は「時間配分があってそこに専念しなければいけないので、お客様とのプレーでオーガニズムを感じたことはない」から。

 さらに明らかに性病と思われる客には明るい口調で「タイヘーン!」と言いながらゴムを着け、プレー終了後に「病院行ったほうがいいかもね」と優しく対応することで、相手のテンションも下げず、かつ自身に性病を移されたというデマも広められないようにするテクを披露した。

“性の解放区”と化した会場ではその後、プロによる具体的な指導も織り交ぜつつ、4時間を超える白熱の議論が繰り広げられた。