フィリピンで少女を買春し裸の写真を撮影したなどとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われた横浜市の元市立中学校長、高島雄平被告(65)に先日、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決が横浜地裁で言い渡された。
高島被告は、研修でフィリピンに赴任した1988年以降、25年で1万2000人以上の少女を現地で買春。写真を撮って自宅にファイリングしていた。絶倫がなせる驚異の爆買いっぷりだったが、少女たちの特定の困難さなどから、立件されたのは2013年から翌年の年末年始にかけての3人だけだった。
高島被告は17日の初公判で、4月の逮捕以降、自宅に引きこもり、家族以外の誰にも会わず、電話にも出ない生活を送っていると告白した。自業自得とはいえ、多大な社会的制裁を受けた元校長。ここで気になってくるのは、今後の人生だ。
初公判の際は「一番したいのは仕事。もともとずっと仕事人間だった」とし、「社会とつながりたいが、それが無理ならボランティアをしたい」と希望を語っていた。
逮捕直前は公益財団法人で教育雑誌の編集を行っていたこともあり「文章を書いたり、添削するのが好き。そういったことにかかわりたい」とも。さらに「英語とタガログ語ができるので研さんを続けて、日本の中で役に立ちたい」と“自己PR”も述べた。実際、語学がどれだけ堪能かという点において、実績は十分すぎるレベルだ。
90年代以降、在日フィリピン人は年々増加しており、5年後には東京五輪もある。能力だけなら活躍のフィールドも十分ありそうだが、やはり前科がとてつもない部分がある。
大森直子裁判官も判決とともに「再犯の可能性は否定しがたいが若干ある」と悪い癖を気にしていた。
判決後、高島被告に今後のビジョンを尋ねたが、何も言わずに力なくうつむき、そのまま帰りの車に乗り込んだ。
【1万2000人買春】絶倫校長 今後のビジョン
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