生後3か月の乳児に覚醒剤を投与し、殺害したとして、熊本県警は6日、殺人と覚醒剤取締法違反(使用)の疑いなどで、熊本県益城町、自称会社員吉村天翔容疑者(24)を逮捕した。子供をオモチャ扱いするバカ親が後を絶たない。

 調べによると吉村容疑者は今年9月4日午前3時過ぎに、知人で交友関係のある20代の無職女性とその長男西田悠真ちゃんと3人で熊本市内のラブホテルにチェックインした。

 この時、吉村容疑者と女性は覚醒剤を使用。同日の午後0時半ごろ、女性が目を覚ますと長男は口から泡を吹いて、変わり果てた姿になっていた。病院に運ばれたが、死亡が確認された。

 司法解剖の結果、致死量を超えた覚醒剤を投与されての中毒死と判明。警察官が駆けつけた際に吉村容疑者はその場にいなかった。
 その後、同容疑者と女性は覚醒剤使用で逮捕、起訴され、執行猶予判決を受けていた。

 県警は悠真ちゃん殺害に関し、同容疑者の認否を明らかにしていないが、女性が寝ている間に覚醒剤を投与したとみられ、女性は投与の行為には関わっていないとみている。

 子供へのトンデモ行為といえば先月、栃木・足利市で2歳の長男にたばこを吸わせた暴力行為法違反容疑で、父親(24)と交際相手の無職少女(16)が逮捕された。2人はフェイスブックにむせている長男の喫煙映像を投稿し、「面白半分でやった」と供述していた。

「社会問題化した“バカッター”のように特に20歳前後はツイッターやフェイスブック、ブログなどのネタに飢えていて、他にバレたら問題となると分かっていても勤務中に半裸やふざけた写真や動画を撮りたがる。自己中心的で、子供もオモチャやアクセサリー代わりになってしまっているんです」(若者事情に詳しい関係者)

 吉村容疑者が女性の長男をネタにしていたかは明らかになっていないが、乳児への覚醒剤投与とは常軌を逸した行為。熊本県警は詳しい状況や動機を調べている。