立て続けのノーベル賞受賞に歓喜する日本とは対照的に、お通夜状態なのが、お隣の韓国だ。

 ノーベル賞115年の歴史において、韓国人が受賞したのは平和賞の金大中(キム・デジュン)元大統領ただ1人。対する日本は5日に大村智・北里大学特別栄誉教授(80)が医学生理学賞を、6日に梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)が物理学賞を受賞。7日発表の化学賞は逃したが、日本人研究者のレベルの高さを世界に示した。

 韓国メディアは「なぜわが国はノーベル賞に縁がないのか」と嘆き、ネット上では「韓国はどうなっているんだ!」と失望の声が相次いでいる。韓国事情に詳しいライターは「異常なまでの受験戦争で知られる韓国は、一流企業に就職するために最高学府のソウル大学を目指す。その後、大学でさらに研究しようとする学生は少ない。これでは基礎研究が進歩しないのは当然」と話す。

 とはいえ、今年も受賞が期待される人物はいる。韓国の「国民日報」は、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長(71)がノーベル平和賞候補と報じた。記事によれば、今年の平和賞候補には68機関と205人の個人の計273件の推薦が受理され、その中に潘氏も含まれているというが…。「国連でも韓国びいきの発言が目立ち、欧米メディアは『史上最悪の事務総長』とコキ下ろした。英雄視するのは自国民だけで、世界では冷めた目でみられている」(同)

 8日発表の文学賞では韓国の詩人・高銀(コ・ウン)氏(82)がノミネート。こちらは何十年間も受賞が期待されつつ、逃している。「毎回、高氏の自宅にマスコミが集まり(受賞を逃して)ため息が漏れる。『もはや老人虐待』という声も聞かれます」とは同ライター。

 日本からは村上春樹氏(66)の初受賞が期待されており、ベラルーシの女性作家スベトラーナ・アレクシエービッチ氏とともに有力視されている。