サン電子株式会社は12日に数々のファミコンソフトを世に送り出した「サンソフト」の“復活”を発表した。子供のころにファミコン好きだった人は覚えているかもしれないが、サンソフトは「いっき」や「アトランチスの謎」を発売したゲームブランド。19日午前11時にユーチューブチャンネルで2022年と23年の発売ゲームタイトルを公表するという。

 プレスリリースで同社は「多くのみなさまにいじられる『クソゲー』という名を、私たちは『愛称』として心に受け止めております。家庭用ゲーム機の黎明期から今にいたるまで数多のゲームが発売されましたが、今でも元祖クソゲーといえば『サンソフト』とお声がけいただき大変うれしい限りです」と自虐的なコメントをしている。

 クソゲーの代表が1985年に発売された「いっき」で、このゲームは農民を操作して、忍者の攻撃を避けながらフィールドの小判を集めていくアクションゲーム。イラストレーターのみうらじゅん氏がクソゲーとして広めていた。

 もっとも、サンソフトはクソゲーばかりを発売していたわけではない。ゲーム愛好家は「現在、サンソフトが発売したソフトで高騰しているのが『ギミック!』です。箱や説明書のそろったものは20万円を超えています。サンソフトが復活するなら復刻も期待できるかもしれません」と指摘した。

「ギミック!」は92年発売のアクションゲーム。すでにスーパーファミコンが発売されていた時期であり、流通量が少なかったという。ほかに「バトルフォーミュラ」「へべれけ」「ぴょこたんの大迷路」も高騰している。

「新作もいいですが、過去作が遊びやすくなるといいですね」(前出の愛好家)。過去に遊んだ記憶のある人は自宅でソフトを探してみるといいかも。お宝になっているかもしれない。