ミャンマー邦人拘束 ジャーナリスト仲間が切実訴え「国軍に移送されたら〝超法規的〟な状況に…」

2022年08月04日 11時30分

会見に出席したジャーナリストの北角裕樹氏(東スポWeb)
会見に出席したジャーナリストの北角裕樹氏(東スポWeb)

 ミャンマーの最大都市ヤンゴンで国軍に身柄を拘束された久保田徹さんのジャーナリスト仲間らが3日、都内にある日本記者クラブで会見を行い、即時解放を訴えた。

 久保田さんは7月14日にヤンゴン入り。1人のミャンマー人に焦点を当てたドキュメンタリーの撮影をしていた。当初は7月末に帰国予定だったが、直前になって「8月5日に帰る」と友人らに連絡。7月30日に反政府デモの取材中、国軍に身柄を拘束されたという。

 ミャンマーでは昨年2月に国軍によるクーデターが勃発。各地で民主派勢力との対立が相次ぎ、外国人ジャーナリストの身柄拘束もたびたび起こっている。昨年4月に国軍に約1か月間身柄を拘束された経験を持つジャーナリストの北角裕樹氏はこう解説する。

「私の場合は早い段階で起訴されて司法手続きが進められたが、日本側からの働きかけで急に取り下げられ、解放される方向に進んだ。今もミャンマーにとって日本の影響力は大きいが、現在のヤンゴンは私がいた時より情勢が悪化している。一部で民主派と国軍の内戦状態にあり、国軍がより強硬になって誰の話も聞かない状況。そのため解放交渉が難航する可能性もある」

 ヤンゴンでは先月、国軍に拘束された民主派4人が死刑を執行され、民主派と国軍の対立が激化。爆弾騒ぎが起こるなどし、国軍が民主派弾圧に躍起になっているという。そんな中、民主派デモを取材していた久保田さんが、デモ隊の“協力者”として拘束されたのであれば、国軍のメンツ的にもそう簡単に解放はしにくいだろう。

 気になる久保田さんの状況だが、北角氏は「サウスダゴン警察署に身柄があると聞いておりポジティブに感じている。警察なら法にのっとった待遇をするはず」と、ひとまずは安心といった様子。一方で「もし国軍の施設に移送されることになれば、ミャンマーの国内法が届かない“超法規的”な状況に置かれることになる。過去には拷問を受けたジャーナリストが死亡した例もある」として、早期解放の必要性を訴えた。

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