自民党から参院選比例代表で立候補し当選した漫画家の赤松健氏(54)が10日、ユーチューブチャンネルで単独インタビューに応じた。

 赤松氏は組織票には頼らず、同党の山田太郎デジタル大臣政務官と二人三脚で〝ネット選挙〟を繰り広げ18日間の選挙を戦い、漫画界から初の国会議員になった。

 しかし選挙戦は一筋縄ではいかなかった。選挙中、街宣車が京都府京都市中京区で店舗のひさしに衝突する物損事故が起きた。

 選挙戦中盤からは、支持が落ちてしまい選挙スタッフから「大丈夫なのか…」と不安の声が聞こえ、緊急の立て直しに迫られた。

 そこで赤松氏は熱狂的ファンだけでなく、一般の無党派からも支持されるために自身の代表作「ラブひな」などのキャラクターを描き、ツイッターで「漫画家・赤松健が今回の参院選に出ています。マンガ・アニメ・ゲームの未来のため是非応援してください!」と呼びかけ、発信力の強化に努めた。

「現実的な判断をして、巻き返さないと本気で落選すると思いましたね。それで昔からの(赤松氏作品をアニメなどでも観た)ファンが、私が選挙戦に出ていることを知らないのは悔しいと思い、必死になりましたね」

 めでたく当選となったわけだが、政治家になっても漫画を描き続けるのか。

「私は国会議員になるわけですが、いま国会で何が審議されているか、法律の真意は何かというものをわかりやすく漫画にしてツイッターに上げたら、若い人のみんなが読みますよね。政治に関わろうという気持ちになるかもしれません。これを週刊でやろうと思います。私の絵が見られなくなることは絶対にありません」と赤松氏は〝二刀流〟宣言をした。