参院選(7月10日投開票)比例代表にれいわ新選組から立候補している水道橋博士氏(59)が29日、東京・阿佐ヶ谷ロフトAで、山本太郎代表(47)と総決起集会を開催。参院選の政見放送の収録で繰り広げられた裏事情を明かした。

 参院選比例代表の政見放送は事前収録の持ち込み形式ではなく、NHKのスタジオでの撮影で行われる。れいわは17分の持ち時間中、半分を山本氏単独の訴え、残る半分は7人の候補者が各1分15分の構成にしていた。
 
 収録は2回チャンスがあるものの2回目を撮る場合は1回目はボツになるという変則ルール。持ち時間をオーバーするのはもちろん、余らせるわけにもいかず、博士氏は「ジャンプ競技の団体みたいで、一回もミスできない。かんじゃいけないし、テレビ放送の中で一番緊張した」と振り返る。

 さらに博士氏は「NHKをぶっ壊さない!」をオチでかまし、反響を呼んだが、これも当初、即興で入れようとしたが、NHK側から「事前に手話さんに原稿を渡さないといけない」と厳しいチェックが入ったほどだった。

 博士氏は1991年の東京都知事選で、内田裕也さんが「パワー・トゥ・ザ・ピープル」をうたった伝説の政見放送を意識し、「一応、パワー・トゥ・ザ・ピープルは練習していた」と笑わせたが、そんなアドリブが許される状況ではなかったという。