現職市議が覚醒剤で3度目逮捕 更生うたい当選果たした悪質度

2015年08月01日 07時00分

 福岡県警小倉北署は7月30日、山口・山陽小野田市議の福田勝政容疑者(70)を覚醒剤取締法違反(使用)容疑で逮捕した。同容疑者は過去に2度、同法違反で逮捕されながらも更生したことを売りに議員活動していただけに非難ごうごうだ。

 7月29日、北九州市小倉北区の市営団地に住む男性から「知らない男が家にいる」と110番通報があった。言動不審だった同容疑者を尿検査したところ、覚醒剤の陽性反応が出たため逮捕。身元照会してみたら、現職の市議だった。

 同容疑者は地元では型破りなキャラで知られていた。スナック経営していた35歳の時に覚醒剤使用で逮捕されると、39歳の時にも再び同使用で2度目の逮捕となり、刑務所生活を送った。

 その後「更生した」として1999年に市議選に出馬し当選。これまで5期16年にわたって、市議を務め、5年前には自らの薬物克服を記した「薬物に負けた俺~獄中日記」を自費出版し、全国的な話題にもなった。

 同著では「薬物依存を断ち切るには人前に出ることが大事」と訴えていた。ある市議は「慰問活動では女形で演劇なんかをやって、交通安全指導とかには積極的だが、肝心の議会活動では質疑を見ても、とても勉強しているとは思えなかった。知名度は高かったが、自伝出版も含めて、完全にパフォーマンス先行型だった」と指摘する。

 最近では議会での“異常行動”も問題視されていた。同僚議員に対し、突然キレて、罵声を浴びせたり「ダダこねた時に同僚議員が手を引っ張ったら『体が壊れた、暴行だ』とわめいて『警察に行く』と騒いだこともある」(別の市議)。

 同市議は「市政報告会の席などで福田氏は、市民からの質問に答えられないことが多く(また薬物に手を出したのは)プレッシャーもあったのでは」とみている。

 3度目の逮捕は、有権者の期待を裏切っただけに罪は大きい。