政府は27日、東京電力管内の電力供給が厳しくなることから28日も引き続き「電力需給ひっ迫注意報」を発令すると発表した。

 28日以降も厳しい暑さが予想され、東京電力管内では午後4時から5時の時間帯で電力の安定供給に必要な余力を示す「予備率」が5%を下回る見通しだとした。

 そんな中、国民民主党の玉木雄一郎代表(53)は参議院選挙(7月10日投開票)の追加公約として電気代を1割(年間約1万円)引き下げると緊急発表した。

 この日、参院選東京選挙区(改選6)に立候補した海老沢由紀氏の応援演説を行った日本維新の会・音喜多駿政務調査会長は、その中で「電力需給ひっ迫注意報」について言及した。

 音喜多氏は政府が打ちだした「2000円分の節電ポイント還元」政策をこう批判した。

「完全に間違っています。熱中症は命に関わる。この時期、政治はエアコンを使ってくださいと言わなければいけないのにエアコンを消せと国民を危険にさらす真逆のメッセージを送っています」と指摘。さらに「国民が使う電気を確保するには、使える原発は再稼働するべきなんです。新基準に達した原発が日本に17機ある。その中でたった5機しか動いていない、これでは電力が足りなくなります。政府は責任を持って正面から立ち向かうべきです」と語った。