立憲民主党の泉健太代表(47)は26日、永田町の同党本部でスポーツ紙5紙のグループインタビューに応じた。

 選挙戦はいよいよ中盤戦に入る。泉氏は公示から全国で遊説を続けているが、有権者からの手応えをどう受け止めているのか。

「立民が物価高と戦っていることが全国に浸透してきたと思います。当初(公示前)は、岸田文雄首相、日銀の黒田さんも物価高を想定していなかったと思う。国民の苦しさ感情をわかっていないというか、甘く見ていましたね」(泉氏)

 選挙戦で与野党は、街頭演説で支持を訴えるだけでなく、SNSを使った〝ネット選挙〟が最大限に活用して行われている。

 立民は党のCM動画が短期間で120万回以上再生される大反響が起きた。泉氏は「大きな成果だと思っています。かなり大きなコンテンツになりました。党の参議院選挙サイトに『SNSでシェアしよう』にコンテンツが並んでいて、今これを全国の仲間たちに拡散するように指示を出したところです」と明かした。

 泉氏は昨年の衆院選後に行われた党代表選挙に立候補して枝野幸男前代表に続く〝二代目代表〟に就任した。岸田政権に対しては「対決より政策立案型」とアピールしてきた。ところが、選挙戦に突入すると、物価高に怒りを爆発させ、岸田・自民党との対決姿勢を鮮明にさせるなど変化が見られている。

 今後の選挙戦に向けては盛り上がりに欠ける参院選の投票率をどう上げていくのかに注目が集まるが、秘策はあるのか。

 泉氏は「投票に行けば政治は変わる、有権者のみなさんの怒りを高めていくということは大事です。だからぼくらは国民・有権者に『もっと物価高に怒っていいんです』と言っています。みんながついてきている手応えはありますね」と意気込みを語った。