スポーツ選手、漫画家、タレント、ユーチューバーなど多くの新人候補者たちがしのぎを削っている今回の参議院選挙(7月10日投開票)。個人名票も政党の得票としてカウントされる「非拘束名簿式」の比例選には与野党が数多くの著名人を擁立させたが、選挙情勢はどうなっているのか?

 人気漫画「ラブひな」「魔法先生ネギま!」の原作者として知られる漫画家の赤松健氏は自民党から立候補。〝ネット選挙〟と知名度を生かした選挙戦が幅広い世代に浸透している。

「赤松氏と再選を目指す元『SPEED』の今井絵理子氏は、無党派や若年層から支持を集めて当選ラインにいます。自民党は前回(2019年)の参院選で獲得した19議席を固めています」(永田町関係者)

 日本維新の会は、元東京都知事の猪瀬直樹氏や演歌歌手で俳優の中条きよし氏、五輪出場経験を持つマラソン選手の松野明美氏、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏らを擁立した。

「今回、著名人候補者が一番多いのが維新です。猪瀬氏、青島氏、中条氏は知名度を生かして先行し、松野氏が追いかけている状況です。同党から著名人候補者の当選者が出る可能性が高いです」(選挙プランナー)

 ネット上で芸能界の裏側を暴露しているNHK党のガーシーこと東谷義和氏は、若年層を中心に支持を拡大。山本太郎代表が率いるれいわ新選組から立候補したタレントの水道橋博士氏は、同党の候補者たちより先行して支持を集めている。

「れいわは前回と同じく2議席に届く勢いを見せています。N国は1議席取れる可能性が十分あります。このまま支持を伸ばせていけば、初登院はにぎやかな場になるのではないでしょうか」と選挙プランナーは分析している。

 新人候補たちが台風の目となるか注目だ。