参院選第一声を終えた「ごぼうの党」の奥野卓志代表(48)が23日、報道陣の質問に答えた。同党は比例代表に11人を擁立。謎の政党の一端を明かした。

 演説直後の奥野氏は「いろんな経験をしてきたつもりだが戸惑いも緊張もある」と述べた。お面を被り、格闘家のボブ・サップとピーター・アーツとともに演説したことについては、「アスリートはみんなを感動させ笑顔にさせてくれる人。この人たちと一緒にやらないと新しいことはできないと思った」と説明した。

 党名にごぼうを選んだ理由は「食を守りたいというのがある。だから野菜をイメージしたかった。ごぼうは可食部が1メートルあるんですよ。深いところまで意味がある、根が深いということで、実はパフォーマンスしてますが、おふざけじゃない、深いところまで意味があるよと。あと、辞書で調べると生薬として毒素を出し、悪いものをやっつけるともある」とのことだ。

 俳優の山田孝之などタレントがSNSで同党に言及して話題になった。スポーツアドバイザーとして格闘家の朝倉未来も関わっている。応援演説に著名人は来るのか。「シークレットゲストにすることに意味があるから。7月9日まで短いですが、みんなで盛り上げていきたい」と含みを持たせた。

 奥野氏のほかに10人が立候補しているが活動は未定だ。「明日、ミーティングをして方針を決めてご報告したい。あてずっぽうで戦っているわけではないです。しかるべきタイミングで発表します」と奥野氏。この日は素顔を見せなかった奥野氏だが、今後もサプライズを仕掛けてきそうだ。