参院選(7月10日投開票)が22日公示され、れいわ新選組から比例代表で立候補した水道橋博士氏(59)が東京・浅草で街頭演説会を開き、たけし軍団のダンカン(63)が〝乱入〟。博士氏とともに消費税廃止で共闘した。

 公示初日に2番目の演説場所として、博士氏が足を運んだのは、ビートたけしや渥美清さんらを輩出した浅草東洋館(旧浅草フランス座)の前だった。自身も若手時代に住み込みで働いた思い出の地で、熱い思いを訴えていた中、「あれ? 水道橋博士だ?」とスタッフに絡む男性が出現。酔客に絡まれたのかと思いきや、よくみればダンカンだった。

 マイクを渡されたダンカンは「トランプ陣営のダンカンです! 共和党はまだ負けていませんよ。バイデンの野郎が投票をトラック1台分、運び込んだのを俺はこの目で見ている」とトランプネタでテンションを上げると、れいわの消費税廃止のスローガンを目に「これは日本中の人たちがわかりやすい。サラリーマンは30年間、給料が上がらない。30年前なにがあったか? 消費税の導入ですよ。どんどん上がっていく。もとを絶てば日本の経済は変わっていく」と賛同した。

 ダンカンは弟弟子になる博士氏の人柄についても触れ、「すごいまじめで、昔から真剣に物事を考え過ぎて、自分が不幸になっている典型。星飛雄馬と同じで、いばらの道を行けとガラスが落ちているような道をはだしで走って、谷底に落ちるタイプ。動物園の動物を見ているようなすごい珍獣で、こういう人を見て楽しもうじゃないか」と毒舌交じりに訴えた。

 応援を終えたダンカンは「単純に政治を知らないバカなおじさんの意見」と前置きしたうえで、「消費税はないほうが絶対いい。導入された30年前に10歳だった人はずっとそれから冷え込んでいて、40歳ぐらいの人は一番かわいそう。その子供はさらにかわいそう。俺らバブルのころは朝まで六本木で、目がランランと輝いて、いい女を探そうというのがバイタリティーだった。あまりに冷え込みが浸透しすぎちゃっている」と令和の世を嘆いた。

 兄弟子から心強い応援を受けた博士氏は「ありがたい限りです」と感謝の念を述べ、「当選して、浅草で勝利の凱旋をしたい」と意欲を燃やした。