1・5億円〝横領男〟…前職場でも数百万円着服 アイドルの追っかけ費用に充てたか

2022年06月21日 18時53分

一体いくら着服したのか(東スポWeb)
一体いくら着服したのか(東スポWeb)

 三重県の町立病院の会計担当職員の男(38)が1億5000万円を横領し、アイドルの追っかけなどに使っていた問題で、この男が異動前の職場でも横領をしていたことが分かった。

 南伊勢町立病院が昨年度の決算書類を調べ、診療費が消えていることが判明して発覚した問題は、今月7日、男が町役場を訪れ「私がやりました。これ以上言い逃れできないと思いました」と着服を告白していた。

 同町の上村久仁町長が21日、記者会見し「信頼を損ねる事案で大変申し訳ない。町民や病院利用者に心からおわびする」と陳謝したが、事態は深刻だ。

 新たに判明したのは男が、町役場職員として病院に異動する前の、2017~18年に在籍していた町の上下水道課でも着服をしていたという。

「業者からの請求書を改ざんし、町に二重請求する架空の伝票処理をして数百万円を着服していた。該当職員もこれを認めている」(町関係者)

 これが着服の始まりとみられ、19年4月に同病院に異動して以降は患者が支払った診療費の一部を持ち出したり、病院の口座から現金を引き出すなどの手口で、計1億5000万円を着服。

 町や病院の調査に対し「アイドルの追っかけをしていて、旅費やコンサートの料金、グッズ、プレゼント購入、インターネットゲームの課金に使った」と話しているという。

 病院では男が1人で会計業務を担当し、月に1度の監査の前に決算書のデータを改ざんしていたとみられる。

 男はほとんどをすでに使っているものの「弁済の意思は示し、これまでに100万円だけは返還してきた」(同関係者)という。町は近く刑事告訴し、捜査を三重県警に委ねるとしている。

 地元関係者は「今後は業務上横領で逮捕、民事では町が原告となって損害賠償請求訴訟を起こして回収しようとするだろうが、どうなることか。男は独身で家族はいないが、役場はクビになるだろうし、その後、金を返させるといっても微々たるものになるだろう。親族が代わりに払える資産でもない限り、回収できないのではないか」と話している。