従業員自殺で提訴されたサイゼリヤ 訴状に書かれた凄絶なパワハラ

2015年07月28日 10時00分

 ブラック企業認定も!? 20代女性従業員Aさんの自殺をめぐって両親らが大手外食チェーン「サイゼリヤ」などを相手取る損害賠償訴訟を起こしたことについて、被告の1人とされた副店長がAさんを追い込んだとする提訴内容のすさまじさが衝撃を呼んでいる。

 東京地裁に提訴が行われたのは21日。上司の執拗なセクハラとパワハラに耐え切れず昨年12月にAさんが自ら命を絶ったとして、副店長の男性(29)ら2人と同社に対し、約9800万円の損害賠償を求めた。

 訴状によると、Aさんに好意を抱いた副店長の言動は日に日にエスカレート。バックヤードで体を触るなどの行為は日常茶飯事で、昨年6月のAさんの給与明細には「わたしは、あなたが好き」などと書き込んだ。トレーニングノートと呼ばれる連絡帳に「好きな従業員ランキング」を作り、1位にAさんの名前を書いたこともあったという。

 しかも、この副店長は妻子持ち。Aさんが距離を置こうとすると、今度は「死ねばいい」などと罵声を浴びせ、昨年夏ごろからは自宅に押しかけ、肉体関係を強要した。

「ストーカー化した副店長は女性宅の前で待ち伏せし『正社員になりたければ…』と脅して性的関係を強要した。Aさんが関係を切ろうとすると『一緒に死のう』と心中を持ちかけた」(関係者)

 これらを苦にAさんは自宅のベランダで首をつった。ネット上では男性への非難だけでなく、サイゼリヤの監督責任を問う声が噴出。同社を「ブラック企業」と評し、不買運動を訴えるものもあった。

 職場で従業員が亡くなり大炎上したケースでは、2008年に入社2か月の女性社員が過労自殺した「ワタミフードサービス」が挙げられる。同社は市民組織が毎夏発表する「ブラック企業大賞」を13年に“受賞”し、業績は悪化。サイゼリヤも人ごととは言えまい。