【小型機墜落】危険視されていた調布飛行場

2015年07月28日 06時30分

墜落した飛行機の尾翼部分。死者3人を出す大事故となった

 東京都や国交省によると、東京・調布市の住宅街に墜落した小型機は「ベルハンドクラブ」(福生市)が所有する単発プロペラ機「パイパーPA46」。機体の整備や管理を行っていたのは「日本エアロテック」だった。死亡した川村泰史機長はパイロット養成をうたう会社を経営し、事故時の飛行目的はパイロットの技能維持のための「慣熟飛行」としていた。

 エアロテック社によると、22日にテスト飛行した際に異常はなかったといい、小山純二社長は記者会見で「機体に異常はなかったと確信している」と話した。

 とはいうものの、航空専門家は「エンジントラブルでは」という見方でおおむね一致。高温による出力低下や、操縦ミスなどの複合要因を指摘する声もあった。

 専門家の間では、調布飛行場についてもかねて問題が指摘されていた。

「調布飛行場は発着回数が年間約1万5000回以上と多いことで知られています。大島や三宅島など離島路線を持つ新中央航空もあるが、今回の事故機のようにフライトクラブの利用者も非常に多い。滑走路の延長線上の近隣住民を中心に、これまでにも同飛行場を危険視する声が上がっていました」(航空業界関係者)

 川村機長の会社は実際にはパイロット養成事業に必要な国の許可を受けておらず、訓練はパイロットを養成する航空機使用事業ではなく「クラブ運営方式」だと主張していたという。

 死者3人を出した大事故だけに、賠償金もかなりの金額に達しそう。神浦氏は「賠償責任が問われるのは日本エアロテック。亡くなった方の遺族やけが人、焼失した住宅など、億単位の賠償金は確実。ただ、大抵の場合は保険を掛けているので、保険会社が大半を支払うことになるでしょう」と指摘した。